どんな寝方がいい?妊娠中の寝る姿勢について
妊娠すると、腰が痛くなったりつわりが始まったりといった体の変化が出てきます。そんな妊婦さんにとって、睡眠をとることはとても重要です。普段の姿勢や寝るときの姿勢について、疑問に思う方も多いのではないでしょうか?今回は特にお悩みの多い妊娠中の寝る姿勢についてご紹介します。
妊娠したらうつ伏せは良くない?
まずは妊娠初期の寝方についてです。お腹の中に赤ちゃんがいることを考えると、「うつ伏せで寝るのは良くないのかな?」「仰向けで寝るのがいいのかな?」などいろいろな疑問をもつ方も多いかもしれません。
妊娠初期(妊娠1週~妊娠15週)の頃は、姿勢についてそこまで気にしなくても大丈夫です。ですが、お腹をぶつけたり、強く圧迫したりするようなお腹への強い負担は避けるようにしてくださいね。
お腹が大きくなってきたら?
次にお腹が大きくなってくる妊娠中期~妊娠後期にかけての寝る姿勢について。
妊娠中期~妊娠後期は、妊娠初期の頃より寝返りが打ちにくかったり、息苦しく感じたりして、寝付きが悪くなることがよくあります。 そんな妊婦さんも少しの工夫で楽に眠れるようになることもあるようなので、自分が一番楽に感じられる姿勢を見つけることからはじめましょう。
お腹が大きくなってくると、その重みで寝苦しく感じる場合も。そんな方は、横向きになって寝るとお腹の重みを感じにくくなりますよ。 また、仰向けで寝るのも楽であれば問題ないのですが、{仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)}という子宮が大静脈を圧迫することで起こる低血圧を引き起こす可能性もあるので、違和感を感じたら、姿勢を変えて眠ってください。
お腹が大きくなってきたら?
ここからは、病院などでも推奨されている「シムス体位」についてご紹介します。
シムス体位は、体を横向きにして寝ることで、血液循環を良くし、リラックスしやすくする体勢のことです。抱き枕などを使うと楽にできますよ。
●シムス体位の方法
1.体の左側を下にして横向きに寝る(抱き枕などがあれば使うと楽◎)
2.下側の足はまっすぐ伸ばしてやや後ろに引く
3.上側の足を前に出し、膝を曲げる
4.下側の手は後ろに、上側の手は顔の近くへ置く
少しうつ伏せ気味にすることで、より負担がかかりにくく楽に寝やすくなります。
抱き枕やクッションなどで足の高さも調節できますよ。
さいごに
妊娠すると体の不調からなかなかリラックス出来ない人もいるかもしれません。だからこそ、少しの工夫で楽に眠れると嬉しいですよね。
妊娠時期やお腹の大きさ、その日の体調に合わせて、自分が一番楽な姿勢を見つけて快適な妊娠生活を送りましょう。