胎嚢って?確認出来るのはいつ?
産婦人科を受診して超音波検査を行うことで胎嚢・胎芽・心拍を確認できれば正常妊娠と診断されます。今回はその中で最初に確認できる胎嚢について、その役割や確認方法などをご紹介します。
胎嚢とは?
「たいのう」と読み、お腹の中で赤ちゃんを包んでいる袋のことをいいます。胎嚢自体は、羊膜・尿膜・しょう膜に包まれ、羊水で満たされています。
超音波検査では、液体が黒く、固体は白く映ります。中に羊水が入っている胎嚢は黒い円のような形で確認できます。
胎嚢はどうやって確認できる?
胎嚢は産婦人科でエコー検査(超音波検査)をして確認します。エコー検査の方法は経腹超音波プローブを使用する経腹超音波検査と経膣超音波プローブを使用する経膣超音波検査の2種類があります。
一般的に、胎嚢が確認出来るようになるのは、妊娠4週後半~5週頃です。 胎嚢は妊娠5週ごろまでは毎日1mmずつ大きくなっています。確認出来るようになる5週には約16mmまで成長するので、遅くても6週ごろには確認出来ることが多いでしょう。
ただし、成長スピードには個人差があるので一度胎嚢が確認出来なかったとしても、次の検査で確認出来たという人も多いようです。
胎嚢が確認できない原因は?
超音波検査をしても胎嚢が確認出来ないと、赤ちゃんになにかあったのでは、、と不安になってしまいますよね。
胎嚢が確認できない原因としては、下記のようなものが考えられます。
・最終月経の開始日を勘違いしていた
・受診が早い/発育が遅い
・流産や子宮外妊娠の可能性
最終月経開始日の勘違いや発育が遅めの場合は、まだ画像上で確認出来ていないだけである可能性もあるので、次の健診で再検査をします。
それでも胎嚢が確認出来ない場合は、残念ながら流産や子宮外妊娠の妊娠の可能性があります。統計上、妊娠した人のうち約15%は流産してしまうというデータもあります。
また、まれなケースではありますが、子宮外妊娠をしてしまうと、母体も危険になる場合があります。医師の診察を受けきちんと指示を守りましょう。
胎嚢が確認できない期間の過ごし方
胎嚢が確認出来るまでは不安になる人も多いでしょう。次の検査までの過ごし方で確認出来るようになるかが変わるわけではありませんが、心がけるといいことをおすすめします。
・飲酒、喫煙はしないこと
・葉酸を摂取すること
・自転車や車の運転を控えること
・体調の変化や出血に注意して、違和感を感じたらすぐに医師に相談すること
さいごに
今回は胎嚢についてご紹介しました。
胎嚢が確認出来ません、と診断されると、不安でいっぱいになってしまうかもしれませんが、胎嚢が確認出来るようになるタイミングには個人差があります。
焦ってストレスを感じすぎると良くありませんから、リラックスをして過ごすようにしましょう。