子宮筋腫とは?原因や治療方法は?
子宮筋腫という病気をご存じですか?聞いたことはあるけれど、どんな症状があるのか、 何が原因なのかは分からない。という人も多いのではないでしょうか。妊娠中も子宮筋腫ができる可能性はあります。今回は、子宮筋腫がどんな病気なのか、原因や、気になる治療方法について、ご説明します。
子宮筋腫ってどんな病気?


子宮筋腫とは、子宮筋層にできる良性の腫瘍のことをいいます。「腫瘍」というと、がんを イメージしてしまう方も多いと思いますが、子宮筋腫はがんではありません。
しかし、そのままにしておくと筋腫がどんどん巨大化してしまい、周囲の臓器を圧迫して下腹部痛や便秘などの症状を引き起こしてしまいますので、はやめの受診が必要になります。また、子宮に炎症が起きるため、流産や早産のリスクにつながります。
子宮筋腫は、漿膜、筋層、粘膜(内膜)の三層のうちどこにできるかと発育する方向によって現れる症状が異なります。
どんな症状があるの?


子宮筋腫はできる場所によって3種類に分けられます。ちなみに、症状の重さと筋腫の大きさは比例しないといわれています。
①漿膜化筋腫
子宮の壁の1番外側の漿膜にできる筋腫です。子宮の外側に突出するように発育するため症状がほとんど出ないのが特徴です。
しかし、茎をもって成長するタイプもあり、ねじれて茎捻転をおこし、激痛を引き起こす場合もあります。無症状で気付かないまま2kg近くまで筋腫が大きくなることもあります。気になることがあれば医師に診てもらいましょう。
②粘膜下筋腫
子宮の壁の1番内側、子宮内膜にできる筋腫です。内側に向かって発育していきます。子宮筋腫の中ではレアケースなのですが、サイズが小さくても症状が強く、不正出血、過多月経、強い月経痛、貧血など様々な症状を引き起こします。
また、茎をもつ粘膜下筋腫が子宮口から膣や子宮頚管に出てしまう「筋腫分娩」になると、不正出血時の量が増え、陣痛のような激痛が起こります。
③筋層内筋腫
筋層内にできる筋腫です。このタイプが子宮筋腫で1番多いタイプで、一度に複数個できることもあります。
筋腫が大きくなるにつれ、過多月経や強い月経痛、腰痛などを引き起こします。
治療方法は?


特に症状がなく、筋腫も小さい場合は経過観察となります。筋腫が大きくなってきたり、症状がひどかったりする場合は、薬物治療や手術療法を行います。
薬物療法には、鎮痛薬や造血剤などを使う対症療法と、エストロゲンの分泌を抑えて子宮筋腫を小さくするホルモン療法がありますが、完治はできません。
手術療法には、筋腫部分のみを切り取る子宮筋腫核出術と子宮ごと取り除く子宮全摘出術があります。
これらの治療は、年齢や症状、出産の希望などを踏まえて、家族や医師と十分相談して決定しましょう。
さいごに


子宮筋腫は必ずしも手術が必要になるようなものではありません。しかし、切迫流産や切迫早産のリスクが高まることもありますので、不安な場合は、医師に相談するようにしましょう。
子宮筋腫があっても妊娠は継続できますので、焦らず無理をしないよう心掛け、自分にあった治療を行いながらマタニティライフを過ごせると良いですね。